18年ぶりの盆踊り

暑さ寒さも彼岸までといいます。残暑も徐々に和らいで、朝晩は秋の虫の声を聞きながら心地良く微睡むことができる季節となりました。
私は7月〜8月のお盆シーズンには県内中心に500軒の家を棚経で訪問するなど超激務が続きます。
9月に入り通常業務に戻っても、クールダウンするのにしばらく時間がかかり、最近やっと落ち着きを取り戻したところです。
今年は例年通りの激務に加えて、18年間途絶えていた安養寺盆踊りを復活させる取り組みもありました。
安養寺盆踊りは、田舎ならではの情緒ある盆踊りで、かつては、遠くの町からもたくさんの人が集まり大変に賑わってました。
しかし、当時は自治会主催であり、自治会に大きな負担がかかる盆踊りついて否定的な意見もあり、ついに開催できなくなってしまいました。
一方で、お盆が近づいても、太鼓の音が聞こえないことを(私も含めて)寂しく思う人も多く、再開を望む声が根強くありました。
自治会主催でできないなら、安養寺主催の有志で…と思いつつも、切り出すタイミングがなかなか掴めず、18年も経過してしまいました。
そして、今年は年明けから、盆踊りに理解ある友人と2人で3年かけて完全復活させるイメージで、今年は何が何でも一歩踏み出そうと誓って、水面下で有志の協力者を勧誘し始めました。
しかし、なかなか思うようには進まず、4月に入り実行委員会を立ち上げたものの、横槍が入り、空中分解して一旦解散しました。
5月に入り、とりあえず道具を揃えようと、以前使っていた自治会のやぐらを借りてきて、組み立てみて安全性をチェックして、紅白幕や提灯など小道具を買い揃えました。
ところが、ここでも問題が生じます。
自治会の太鼓の保存状態が悪く、ボロボロで使い物にならないため、私費で長胴太鼓を購入したのですが、またしても横槍が入り、新しい太鼓を使うことができなくなりました。
6月も終わりになり、私の繁忙期が目前に迫り、開催延期が頭を過ぎる中で、別の自治会から太鼓と音頭の協力申出があり、週末にとりあえず盆踊りの練習を始めることにしましました。
最初の練習日の参加者は、太鼓2名、音頭1名、友人と私の5名で、友人が音頭、私が太鼓を学ぶところから始まりました。
翌日から毎日太鼓の練習をしてると、太鼓の音に血が騒ぎ始めたのか?それとも素人の太鼓に耐えられなくなったのか?徐々に仲間が増え始めていきました。
1週間後に10名に増え、2週間後に20名に増え、1ヶ月後には30名を超えて、活気づいてきました。
一方で、露店の協力者が十分に集まらず、自分で用意するしかないと思い、食品衛生責任者の資格を取ってきて、準備を始めましたが、繁忙期に入り、手が回らず困っていました。
すると、本番1週間前になり、会場設営に長けた方が仲間に入ってくださり、会場設営どころか音響も露店もすべて委ねることができるようになりました。
そして、ここから先は、私の手を離れてすべてが回るようになり、本番には150名程度の参加者が集まり、安養寺盆踊りリニューアル1年目としては大成功に終わりました。
今回の何よりの収穫は、盆踊りが大好きな有志の仲間が自治会の枠を超えて30名以上も集まれたことです。
強制されて参加した人はほとんどなく(一部はあったようですが…)「楽しかった」と言う人が多かったのが印象的でした。
また、驚いたことに、難病を患っていたり、大怪我をしていたり、足を引き摺っていたり、椅子に座るのもやっとだった方々が、
無意識に正座をしていたり、やぐらに上って、太鼓を叩き音頭を取るようになり、直径30cmもある柱を担ぐほど気力や体力が回復してる方もありました。
本当に好きなことをやってるときは、病気や怪我のことなど気にならなくなるようです。
今年は混乱も多くありましたが、来年の本格開催に向けて理想的な形で地ならしができました。
そして、来年以降には子供の頃からやりたかった「太鼓を叩く」という夢の実現に向けて準備を進め、安養寺盆踊りの完全復活に向けて狼煙を上げたいと思ってます。


