仏教講習会 10カ月コース ≪兵庫/オンライン≫ 2025年4月開講

仏教講習会の趣旨
仏教の歴史は2500年前に釈尊が仏陀(覚者)となったことに始まります。その後、多くの僧侶や衆生の尽力により、アジア圏を中心に様々な地域にその教えが広められ、多様な仏教文化が花開きました。日本においても、1300年前に仏教が伝来され、独自の仏教文化が醸成され現在に至っています。
安養寺主催の仏教講習会では、真言密教の開祖である空海の視点に立って仏教を学びます。仏典を読み解くことは簡単なことではありませんが、難解な書物を完全に理解しようとするよりも、仏教の本質を見極めて、私たちの生き方の道標とすることこそが肝要であると思っております。
私自身、仏教研究の専門家ではなく、仏道を実践する求道者(僧侶)に過ぎません。仏教というより仏道を追及したいと思っている方のための学びの場にしたいと考えています。出家在家を問わず、いかに仏道を実践するかに興味のある方のお越しをお待ちしております。
仏教講習会 10カ月コース ≪兵庫/オンライン≫
日 時:2025年4月開講
毎月第3水曜 10:00-12:30
※7月のみ第2水曜となります
場 所:医王山安養寺(兵庫)
※Zoomオンライン受講可
内 容:①仏前勤行次第(高野山真言宗)
②般若心経
③維摩経
④法華経(観音経)
⑤菩提心論(龍猛著)
⑥阿字観
⑦般若心経秘鍵(空海著)
⑧秘蔵宝鑰(空海著)
⑨両部曼荼羅
⑩安養寺授戒式
※仏教瞑想の実践課題があります。
※上記は現時点での講義予定です。
定 員:8名
講 師:井上寛照
高野山真言宗少僧正
高野山金剛峯寺阿字観上級指導者
MBSR Teacher certified by the IMA
受講料:一般 66,000円(税込)会員 52,800円(税込)
申込方法:Step① 仏教講習会申込フォーム
Step② 事前面談(30分程度)
Step③ 銀行振込(1週間以内)
お問い合わせ:講師 井上寛照
anyojisangha@gmail.com
受講規約:仏教講習会受講規約
※仏教講習会を修了し安養寺授戒式を受けた方には授戒証(法名授与)をお渡しいたします。この授戒証は在家のためのものであり僧侶資格ではありません。
※高野山得度式(出家)を希望される方は、高野山真言宗寺院の徒弟であることが必須となっており、授戒証はその条件を満たします。(住職の推薦も必要となります)
※授戒証の有効期間は2年間とします。安養寺主催のリトリート等に参加していただくことで、有効期限を更新していただくことができます。
仏教講習会の内容について
安養寺仏教講習会は、2.5時間×10回の講義(参加者が多い場合は3時間×10回)で構成されています。また、各回の間には仏教瞑想の実践課題が組み込まれており、仏教瞑想の実践を通して自分自身への理解を深めていきます。
週 | 内容 |
0 | 事前面談 30分程度 安養寺仏教講習会に関する情報提供、参加理由や健康状態などの確認により、安心で安全な場を醸成することを目的として行います。事前面談の後、一週間以内に銀行振込の確認をもって正式にエントリーとなります。 |
1 | 『仏前勤行次第』(高野山真言宗) 高野山真言宗の在家向けの経典です。貪瞋痴の煩悩、仏法僧の三宝、十善戒、発菩提心、三摩耶戒、十三仏真言、回向などについて、真言密教の視点から解説します。 |
2 | 『般若心経』 観自在菩薩(観世音菩薩)の悟りの境地(空)が説かれてあります。ヴィパッサナー瞑想(観察瞑想)の実践を通して体験的に空の境地について学びます。 |
3 | 『維摩経』 釈尊の十大弟子が在家信者の維摩居士にやり込められる逆説的なストーリーが展開されます。維摩居士が示す融通無碍な生き方を通して現実社会で空の境地を体現するヒントを学びます。 |
4 | 『法華経(観音経)』 歴史的次元と本源的次元の二つの視点から仏教について学びます。ここでは特に第二十五章『観音経』に登場する観世音菩薩の慈悲について深く掘り下げて学びます。 |
5 | 『菩提心論』(龍猛) 真言密教の第一祖である龍猛菩薩(空の思想を確立した高僧)の著作とされている書物です。真言密教における菩提心とは何か、その本質を探っていきます。 |
6 | 『阿字観』 真言密教の瞑想法は僧侶の修行段階応じて授かるものですが、『阿字観』は在家の方にも伝授可能となっております。ここではその入り口となる『阿息観』と『月輪観』を実践します。 |
7 | 『般若心経秘鍵』(空海) 真言密教の第八祖(日本仏教の真言宗開祖)である空海の著作です。秘鍵とは秘密の鍵であり、空海の視点で般若心経に独自の解釈を与えている書物について学びます。 |
8 | 『秘蔵宝鑰』(空海) 鑰とは鍵穴であり秘鍵と対となる重要な書物です。『秘密曼荼羅十住心論』(空海)のエッセンスをまとめたもので、心の発展段階を10段階に分けて説いています。 |
9 | 両部曼荼羅 真言密教の根本経典である大日経と金剛頂経を絵図で表現したものが胎蔵曼荼羅と金剛界曼荼羅です。ここでは主に胎蔵曼荼羅に焦点を合わせて真言密教の世界観を紐解きます。 |
10 | 安養寺授戒式 真言密教の概論を学び終えた証として安養寺授戒式を行います。住職より法名を授かり授戒証を受け取ります。なお、この授戒式は在家向けのものであり僧侶資格ではありません。 |
それぞれの講義には仏教瞑想の実践が組み込まれてあります。ヴィパッサナー瞑想(観察瞑想)などの実践を通して自分自身の心身のあり様について理解を深めていきます。また、講義を通じて感じたことや日常生活の中で感じたことを受講者同士でシェアする場も設定されています。
受講要件等
- 毎日の仏教瞑想などの課題が組み込まれています。仏教の講義と毎日の瞑想実践を通して自分自身についての気づきを深めていきます。
- シリーズ10回の講義のすべてに参加することが望ましく、少なくとも8回以上参加できない場合はコースへの参加は認められません。
- 講義を欠席または遅刻する場合は、あらかじめ講師に連絡を行う必要があります。
- 他者からの紹介であっても、ご自身の意志で参加をご決断ください。
- 講義中には、自分自身の体験についてシェアする場面がありますが、シェアは強制されるものではなく、差支えない範囲でシェアしていただければ結構です。
セッション中に共有されたことは、セッション以外の場に持ち出さないように秘密の保持にご協力をお願いいたします。 - コースの質の向上などの目的でクラスを録画することがあります。予めご了承ください。
キャンセルポリシー
- 事前面談後、3日以内に参加キャンセルの申し出があった場合、決済手数料を除き全額を返金いたします。
- 事前面談後に講師の判断で受講をお断りする場合、決済手数料を除き全額を返金いたします。
- それ以外の場合は返金致しかねますので予めご了承ください。ただし、受講までに参加者枠が満たされた場合に限り、 決済手数料を除き金額を返金いたします。