心理カウンセリング&グループ療法
ーサイモントン療法ー

サイモントン療法は、米国の放射線腫瘍医&心理社会腫瘍医であるカール・サイモントン博士により開発された、がん患者さんとサポーターのための心理療法です。 現在では、がんのみならず、ストレスに起因するさまざまな症状に対して同療法が提供されています。

人間の抱く感情は健康に大きく影響を与えており、肯定的な感情は私たちの身体の免疫力と自己治癒力を高め、否定的な感情(感情的ストレス)は逆にそれらを低下させることが、さまざまな研究によって明らかにされています。

感情は私たちの信念や生きる姿勢の影響を大きく受けます。つまり、免疫力や自己治癒力を高めるためには、私たちの信念や生きる姿勢が健全な状態であることが大切です。サイモントン療法では、イメージ療法と認知行動療法を心理的アプローチの核として健康への道に役立てています。

心理的な側面が健康に影響を及ぼしていることは科学的にも証明されているものの、一般的な医療現場ではまだまだこれらの分野には対応できていません。

真の健康を取り戻すためには、症状が緩和されるだけでなく、病気を作り上げた原因そのものを癒やしていく必要があります。そのためには、私たちの身体的側面だけでなく、心理的側面、精神的側面、社会的側面なども含めて、統合的に癒やされる必要があります。

健康への道の核となるのは身体面、心理面、精神面、社会面などの調和・バランスといえます。これらの調和は自分自身のみならず、家族、友人、周囲の人々、地域社会、地球、そして宇宙との調和へとつながっていくものです。

人間には本来バランスを取り、自らを健康に導く能力が備わっています。サイモントン療法では、これらの能力の強化とともに、人生の質(QOL)を高めること、病気の進行に変化をもたらすことを目的としています。

マインドフルネス瞑想

身体感覚や呼吸に意識を向けることから始まり、思考や感情の変化をつぶさに観察することで、自分自身の心と身体について理解を深めていきます。

喜び・生きがい

喜びや幸せや充足感を感じるものに意識を向けることで、病気治癒や問題解決に立ち向かう気力(生命エネルギー)を高めます。

ビリーフワーク(認知行動療法)

否定的な感情(怒りや悲しみなど)を呼び起こす信念があることに気づいたときには、不健全な信念から健全な信念へと置き換えていきます。

イメージの絵(イメージ療法)

身体・病気・自己治癒力・治療に対するイメージを描いてみることで、自分自身の持っているイメージを認識し、健康を取り戻すのに好ましいイメージを育んでいきます。

希望・信頼・内なる叡智

希望を育みつつ、執着(とらわれ)を手放します。内なる叡智(Inner Wisdom)の働きを信頼し、病気治癒や問題解決にゆったりと取り組む姿勢を育みます。

ストレスパターンと病気の恩恵

陥りやすいストレスパターンを認識し、病気や問題によって図らずも得られた恩恵に目を向けることで、心身ともに調和の取れた生き方を模索します。

死生観

心の準備が整ったときに死生観に目を向けてみます。健全な死生観を育むことで、死に対する恐れ・不安・絶望感などを取り除き、今この瞬間を生きるエネルギーを高めます。

サポートとコミュニケーション

非効果的なサポートと効果的なサポートの違いを学びます。また、効果的なサポートの仕方や効果的なコミュニケーションの取り方を学びます。

2年間の健康プラン

健全な生活を取り戻すための具体的な健康プランを作成します。食事・運動・遊び・周囲のサポート・瞑想的時間・人生の目的の6つのカテゴリーに分けて取り組みます。


※すべてのテーマに取り組むことで、自分自身の心と身体の状態について理解が深まり、セルフカウンセリングができるようになります。ご希望のテーマのみ取り組んでいただくこともできます。


日 時:予約制 60分間
場 所医王山安養寺(オンライン対応可)
料 金:5,500円(税込)
セラピスト井上寛照
    日本心理学会認定心理士
    サイモントン療法認定スーパバイザー
申込先kansho.v@gmail.com
関 連NPO法人サイモントン療法協会