≪心地よさ≫は癒しの道しるべ

 先日、大きな仕事の目処が立ち、久しぶりに近くの温泉に入ってきました。この温泉は隣町にあり、私にとっては隠れ家のような処で、ときどき仕事終わりに入りに行きます。
 少しぬるめの露天風呂に浸かって、ひんやりとした風を上半身に感じながら、ぼんやり彩り豊かな山並みをみてると、なんとも心地よくて…気がつくと1時間もぼーっと浸かってました。
 この心地よさ以上に何を求めることがあろうか?と思いを巡らせてみましたが、その瞬間は何も思い浮かびませんでした。私にとっては最高の癒しの場です。
 ゆっくり温泉に浸かって、美味しいものを食べて、ぐっすり眠って、すっかり英気を取り戻しました。
 翌朝いつもの時間に目が覚めて、少し長めの坐る瞑想をしました。前日味わった心地よさが残っていて、その心地よい感覚を味わっていると、あっという間に時間が過ぎ去りました。
 身体が心地よさを感じてリラックスしているとき、心もまたリラックスしています。この心地よい感覚が自己治癒力を最大限に高めてくれる、と私は信じています。

 私が心理療法を提供するようになって8年になります。心理療法に取り組むまでは、ストレスをたくさん抱え込んで、自分で自分を追い込んでいて、病気もたくさん経験してきました。病名を数え上げれば、両手で足りないくらいです。
 自分自身を癒やすために心理療法に取り組み始めて、一つ一つ課題をクリアしていき、健全な生活を構築し直し、5年かけてすべての病気から解放されました。
 ただし、医学的に完治が難しいとされる病気ももっているため、病気と付き合いながら健康を維持していくという意味で、病気から解放されて、健全な調和の取れた生活を心がけています。
 毎年受ける健康診断は、三年連続オールA、五年間で4回オールAと好成績が続いています。過去にさんざん痛みや苦しみを体験してる私にとっては、健康診断の良い結果には勇気づけられます。

 私は日課として、1日のうちトータル1時間ほど瞑想的な時間を持つようにしています。具体的には、早朝の坐る瞑想と寝る前のストレッチなどがあります。
 1日の終りにしっかりストレッチをして、全身の緊張を取り除き、心のざわめきを取り除いてから眠るようにしています。そして、朝の目覚めとともに、まず水を一杯飲んで、ストレッチをしてから、長めの坐る瞑想をします。
 日中においては、休憩時間にストレッチをするなど、身体の緊張が長く続かないように気をつけています。人生の半ばを通り過ぎて、体力的に下り坂であることも意識しながら、丁寧なケアを心がけています。
 私にとって健康のバロメーターは心地よさを感じる心の余裕があるかどうかです。心の奥に心地よさがしっかり培われていれば、忙しくても雑踏にいても心地よく時間を過ごすことは可能です。
 逆に、心の奥に心地よさが十分に培われていないときには、忙しさや雑踏にあってはあっという間に心が乱されてしまいます。千変万化する世情の中で穏やかに生きていくためには、丁寧な心身のケアが大切と私は考えています。
 心地よさの感じ方は人によってそれぞれ違うでしょう。温泉が癒しになる人もあれば、癒しにならない人もあるでしょう。その人なりに感じる≪心地よさ≫を道標に日常生活を振り返ってみるのも良いかもしれません。